原石~(中国福建省産)
石製品を扱うにあたり原石選びは当社が重要視している一つです。
もともと私が石の世界に入ったのは原石商社だった事もあり新石種を使う時には必ず採石場を視察に行きます。
掘り下げられた地層の下の岩盤の表情に今後の原石の現状と未来を想像するのです。
九州の墓石にはカロート(納骨堂天板・スラブとも言います。)部分に大きな材料を使用する為、月産の採石量が多くても安定して大きな材料が取れなければ使用できないのです。
大きな写真を見てもらえばわかると思いますが、山の上部は岩肌が細かく分かれていて大きな材料が取れず写真全体を見て頂ければ大きな岩盤が見えて安定した採石が出来るのは限られた一部だけなのです。
長い年月をかけて自然が生み出した石なのですが、その価値を見失いつつあります。
乱開発に安売りの後の品質低下。
『最近の〇〇石は傷が多くて質が悪い』などと言いますがすべて石山の石質が原因でしょうか。
私は石が悪くなった原因は扱う人が原因だと思います。
安売りしたが為に採石コストを確保できず状態の悪い原石で製品加工。
『〇〇石は駄目だ!』なんて事になりその原石使用は激減。
結果、さらに原石価格を下げ安売りし採算が取れず閉山。
私が知るだけで多くの山が閉山し石種が消えていきました。
人工では作り出せない石。
良くするも人。
悪くするのも人。
上部の採石場の写真でも見受けられる自然の神秘。
赤土の中から白い石。(福建省の白御影の採石場でよく見る光景)
技術革新も良い材料と資源があるからこそできる事。
これからも自然がくれた石に『魂』を注げる仕事をしたいと思います。

