株式会社 九石

鹿児島の石材卸会社です。

終活~寺納骨壇という選択

お盆休みも終わり日常業務に戻りました。

休み中はいろんな方と出会いお話する機会がありました。

お寺の住職との話です。

そのお寺がある街は人口3万人弱の小さな市です。

その中に7つのお寺がありそのうち4箇所が納骨堂施設を建物から新設して納骨壇を設置しておられます。

価格的には100万~120万円の相場(永代使用権と30年間の年間管理費あり)の物が売れており檀家さんからの販売契約を納骨壇総数の70%~80%程度受けて着工されているお寺が多いように思います。

単純に100万円の納骨壇が100基売れた場合1億円のお金+別途の(永代使用権と管理費)を別とするならば3000万円を合わせて1億3000万円の資金の中で土地建物と納骨壇の建立運営を行っていく事になります。

鹿児島のお盆は盆提灯を墓所に持ち込みお墓の前で初盆のご供養を夜にされる習慣があり幅60センチ程度の納骨壇の前では出来ないこともあり別途にそのスペース(建屋)と駐車場の確保もありお寺の敷地内での納骨堂建立が出来なかったりお寺周辺に最低でも駐車場を確保する事が必要となり思いのほか経費がかかるようです。

そこで住職は悩まれております。

檀家さんより「早く納骨壇を作ってほしい。」との要望が多く中には「納骨壇が〇〇寺にあるから〇〇寺に移る。」などの話が出ることもあるようで檀家離れを止める為に奮起して計画をされたようです。

お寺の存続とこれからのお寺と檀家さんとの関係性と供養のあり方に不安があるようです。

檀家さんの高齢化とお盆・彼岸・年忌などのお寺の利用の減少、遺骨安置の考え方(海上葬・樹木葬・宇宙葬)など世の中の変化がめまぐるしい現状でお寺のあり方を見つめなおしておられました。

納骨堂新設の後発スターとなるお寺としては建屋と納骨壇を他のお寺の設備より見劣りするものは作れないし駐車場の確保など問題山積みのようです。

過疎による檀家離れなどで閉めざる得ないお寺がある中、お寺も生き残りに必死だなと感じました。

私たち石屋業界も生き残りが大変ですがお寺も大変なj時期になってきております。

供養のあり方考えさせられるお盆でした。

今日から霊園で新規建墓です。

やっぱりお墓は「石」じやなきゃとおっしゃるお客様の仕事です。がんばります!

 

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