梅雨時期の石屋の仕事(建立前の準備)
鹿児島はここ2週間天気が不安定で3日以上連続で現場作業(屋外)ができない状況です。
五月も後半に入りお盆前の注文品の入荷が徐々にはじまり、石材店では文字彫刻の最終打合せを済ませ工場内で石材の検品を行い石材の乾燥中です。(写真上段)
乾燥作業は後の石の状況に大きく影響が出る大切な作業です。
石は呼吸をしています。
その際に空気中の水分を吸い込み吐き出したりをくりかえしています。
建立後の石は石材用接着剤にて目地をされている為、水分が抜けにくいものです。
なぜか・・・・
石の磨き面はからは水分が入りにくく出にくい。
磨いてない部分(切削面・叩き仕上げ・ブラスト仕上げ)からは水分が入りやすく出やすい性質があり墓石を例にすると見える部分は磨き面の状態ですので建立前に入った水分は出口を失い表面や上面に水分が現れ濡れ色のまだらな石目の部分をつくり元の石目には復元できない場合がほとんどです。
石質(吸水率)にも大きく左右されますが事前の乾燥作業と施工時の目地仕上げでの気密度を保つことでかなり防げる事が多いです。(目地仕上げは気泡による穴や切れに注意)
石を建立前に濡らさない蒸れさせない為に工場内にて出番待ちをしています。
文字彫刻が終わった6セットが晴天の本日、お客様のもとへ旅立ちます。(写真下段)
梅雨時期も控えてますから出番待ちのスペース確保も大切な準備の一つです。
お墓の改装 後編(完成引き渡し) 関西出張 京都東山 東福寺